泣ききった子は、明るく生き生きになるよ

いっこからです。

「親の時間」の水曜日の
クラスには託児があります。

託児者も「親の時間」のメンバーの
有志で、交代で担当しています。
普通の託児と大きく違う特徴は、
親も託児者も泣くことはその子に
とっていいことだと知っていて、
子どもが「お母さんと一緒にいたいよー」
と泣くのをあやしてなだめようとしたり
止めたりしないで、そのかわりに
優しく見守ることです。
そういう環境なので、
ほとんどの子が最初のうちは
来る度に大泣きしますが、
充分に泣ききると、託児者や
他の子達と遊ぶのを
楽しめるようになっていきます。

この託児の時間に体験したことを、
お母さんの了解をもらって
書きたいと思います。

1歳のFくんは、私がお母さんと
代わって抱っこをし、お母さんが
託児の部屋から出て行った途端に
激しく泣き出しました。
泣き続けるFくんを抱っこして
じっと注目していると、やがて
Fくんは指しゃぶりをしたり
自分の手をもう片方の手で
掻きむしったりしながら
泣くのを我慢しようとしました。
目をつぶって、私を見ないようにしています。
Fくんの手を私の手でそっと包むようにして
「今は泣くのを我慢しなく ていいよ。
お母さんと一緒にいたい気持ちは
大切な気持ちだよ」と伝えました。
でもFくんはすぐまた指しゃぶりなどを始めます。

そんなことを何回か繰り返すうちに、
Fくんが安心して泣けないのは
『あんたのせいでお母さんが行っちゃった。』
と、私に向かって怒りたいからかも
しれないという気がしてきました。
これはあくまでも私の直感ではあるのですが、
こんな風にFくんに伝えてみました。
「私がここに来るとお母さんが
行っちゃうなんて、Fくんに
とってはひどいことだよね。
Fくんがどんなに怒っても
私はFくんのことを嫌いにならないし、
そばにいて見ているから、
怒っても大丈夫だからね」
するとFくんは「うん」と言っ
てこっくりうなずきました。
そして、お母さんが置いていった
コートやバッグの所にとことこと行って
お母さんのコートをどけ、
自分のジャンバーをどけ、
バッグもどけて、下にあった
抱っこひもを持ちながら泣き出しました。
私は、抱っこひもで抱っこして
欲しいのかと思い、Fくんの足を
通してみたものの、ベルトのつなぎ方が
複雑でわからずに抱っこできないでいました。
その間もFくんは抱っこひもの中で
身体をそっくりかえらせて
泣き叫び続けました。
指しゃぶりも掻きむしることもせずに
全身を使って泣いているようでした。

この様子を見て私が思ったことは、
Fくんは出来ることならお母さんの安心な
腕の中で泣いたり怒ったりしたい
のかもしれない、ということでした。
なので、抱っこひもはそのままにして
泣くのを見守り続けていると、しばらくして
ようやく鳴き声がやんできました。
Fくんは水をごくごくと飲むと、
見違えるようにスッキリとした
表情になっていました。
大人の私のことも全然怖くなくて、
(水の入っていない)水鉄砲で
「バーン」とやっつけたりもしました。

この後の託児の時間中、
Fくんは夢中で遊んで過ごしたのです。

泣ききった子どもが(大人だって同じなのですが)
明るく生き生きとした様子になる場面に
立ち会えたのは、私にとって大きな喜びでした。

もちろん私の心にもいろんな
気持ちが湧いてきました。
それは後で「親の時間」の仲間に
聞いてもらったこともありがたいことです。
Fくん、みんな、ありがとうねー。

いっこ
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おばあちゃんになっても続けます!

広島可部のどらちゃんの原稿です。

「それでは、一年間よろしくお願いします。」
新学期直前の木曜日、担当のN先生にあいさつをして、
今年も小学校図書ボランティアの活動が始まりました。
友人のMさんと始めたこの活動も、今年で16年目。
何度かメンバーが入れ替わり、
今年は復帰のメンバーを入れて4名です。
週に一度、午前中だけの活動で、
仕事や、介護や家事の合間での参加です。

最初は、絵本の読み聞かせと
図書室の本の整理と修理くらいだった活動も、
図書の展示コーナーや掲示板の掲示物の作成、
購入図書の選書や平和学習のお手伝い、
授業で使う図書の用意etc・・・と、
どんどん増えていきました。
メンバーの参加が少ない日が続くと、
追いつかず、家に持って帰ることもしばしばでした。

私が始めた手前、なるべく休まないようにと
頑張ってきたけれど、そろそろしんどくなってきました。

でも、家族の急な病気や用事で、当日の朝
急に出られなくなるメンバーもいるし、
ここは必ず毎回出られる人間がいないと、
という気持ちでがんばってきました。

これまでも、やめていくメンバーが、
申し訳なさそうにするのを
「大丈夫。一人になっても頑張るから」
「頑張って続けるから、絶対帰って来てね、待ってるから」
と言い続けてきた私がいます。

職場も人数が減って休みがとりにくくなっているし、
んー、どうしよう・・・もし一人も出られないとなると、
読み聞かせがお休みになる。
毎回「今日は何読むの?」と待っててくれる
子ども達をがっかりさせるのはなぁ。

そんな時、メンバーからの天の声。

「ねえ、出来ることは出来る、
出来ないことは出来ないで、気楽にやりましょう。
ボランティアなんだし。無理したって続かないんだから」

「わたしね、八十になっても、九十になっても、
身体が動く限り、杖を突きつきでもここに来たいの。
先生から『危ないからもう来ないでください』って言われるまでね。
だって、子ども達が私の元気の源だから。
ここで、子ども達にエネルギーを貰えるから、
わたし頑張れるのよ。だから、無理は止めましょう。細く長くよ」

「そうですね、そうしましょう。」
私はその声に、ほっとして、肩の力が抜けました。

別のメンバーも「わたしもおんなじ。
おばあちゃんになっても子ども達に会いに来たいから。
ゆっくりやりましょうね。無職になったから、
毎週出られるからね。みんなで頑張りましょう」
と言ってくれました。

そうね、みんなで。
一年間よろしくね。さあ、何から始めましょう。

どらちゃん


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