いっぱい迷っていいんだよ

いっこからの原稿です。

4歳のAちゃんというお友達ができました。

一緒にトンボを追いかけたり、
自転車の練習を見ていたり、
ブランコをこいだり。
「おじゃましまーす」と言って私の家に入ってきて、
あちこち見ていったりもします。

時々「お泊まりにいきたいなー」と言っていたのですが、
この前とうとう、お母さんと一緒に
「お泊まり」の約束をしにきてくれました。

その当日、お母さんと離れる寂しさから、
「お母さんと一緒がいい」と尻込みし、
「じゃ、お母さんと一緒に帰ろう」と言われると
「やだ、お泊まりする!」と、迷っていました。
20分ほど行きつ戻りつしてから、決断して、
ゆっくりと歩いて私の家に入ってきました。
そして靴を脱いだとたん、それまでのグズグズは吹き飛んで、
元気に遊び始めました。

Aちゃんが考えつく様々な遊びの中で、
印象深かったものを紹介します。
木製の馬(手で動かせる小さいもの)に
ブロックの人間を乗せて「遊園地に行くんだよ」と言いました。
私が2本の指を人の足に見立てて、
「私ものせ て」とブロック人間の後ろにまたがると、
「よし、じゃあ一緒に遊園地に行こう!」
そして、馬を自由自在に動かして、
ジェットコースターになったり、
コーヒーカップになって
くるくる回ったりしました。
Aちゃんの楽しい気持ちが伝 わって、
家の中が遊園地になったみたいでした。
それから、動物園でお弁当を食べるのですが、
おままごとの道具がなくても大丈夫。
四角い木製の電話のおもちゃがお弁当です。
「ここはソーセージ で、ここは卵焼きで、
ここはピーマンで、ここは、えーと、おにぎりだからね!」
と教えてくれました。
Aちゃんの、しなやかに遊ぶ力に誘われて、
私の中にも空想の世界が広がり、幸せな時間でした。

私の子ども達が小さかったときにも、
時々こういう感覚があったなー、
と懐かしい感じがしました。
もしかすると、「私自身も小さいときには
こうやって遊んでいたんだなー」
と思い出して、懐かしかったのかもしれません。

やがて寝る時間になると、
Aちゃんはまたお母さんに会いたくなりました。
そして、2軒の間を、半べそになりながら
何回も行ったり来たりしました。
Aちゃんのお母さんも、私も、
Aちゃんがどうするのか決めるまで、
無理強いせずに忍耐強く待ちました。

お泊まりをやり遂げたいAちゃん。
一度は私と一緒にふとんに入ったのですが、
そこで、「お母さんと一緒に寝る!」
と決心がついたようです。
最後は迷わず帰って行きました。

大人でも子供でも、どっちの道に進むのか、
考えることはしょっちゅうあると思います。
そんな時、どうするべきかを、
誰かにゆだねてしまうのではなく て、
自分自身がどうしたいのか、
よく考えて決めることはとても大切だと思います。

Aちゃんの迷いと決断を間近に見ることで、
改めてそのことを強く感じました。
迷っている時間も決して無駄ではないんだな、
と励まされた感じもします。

これから、Aちゃんやお母さんと
どんな関わり合いができるか、楽しみです。

いっこ
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