犬のこと

匿名さんからです。

とある事情で、ときどき犬を
あずかることがあります。

私も夫も犬は大好きですが、
10~15年生きる犬のお世話を
毎日つづけることはたいへんで、
無責任に飼うことはできません。

少しだけ飼い主気分を
味わうことができるため、
望んであずからせていただいています。

子どもたちは、とくに犬が好き
というわけではありませんが、
家に犬がいると明るくなります。

ある日、預かっているその犬に
ガンが見つかりました。
手術はしたものの末期で、
余命わずかの宣告を受けたとのことです。
術後の傷をかかえ、血便や血尿を
出す姿がとても痛々しく、
でも、愛きょうをふりまきながら
懸命に生きようとしている姿を見ると、
せつなさを感じます。

私は子ども時代に2匹の犬とお別れをしました。
母はそもそも動物が苦手でしたし
私や兄がほしいと言ったわけでもありません。
どちらも父が飼うことを決めた犬です。

1匹は、しつけのきびしい父から
逃げた際に事故に遭い、それがもとで
1歳にもならない子犬のうちに亡くなりました。

2匹目は、何年ものあいだ
ろくに手当もせぬまま皮膚病を放置し、
10歳にならずに亡くなりました。

私はいまだに無責任な飼い方をした
父のことを恨んでいます。
何もしてあげられなかった
自分を悔やんでいます。

もっとも、その感情は私自身が抱えた
問題に由来するのでしょう。

当の犬たちは、自分をこのような目に
遭わせた父に対して恨む様子もなく、
最期まで私たち家族を見たら
うれしそうな顔をしていました。

犬たちはシンプルで賢明な生き物です。

広く知られている、作者不明のこんな詩があります。

 子供が生まれたら犬を飼いなさい。
 子供が赤ん坊の時、
 子供の良き守り手となるでしょう。
 子供が幼年期の時、
 子供の良き遊び相手となるでしょう。
 子供が少年期の時、
 子供の良き理解者となるでしょう。
 そして子供が青年になった時、
 自らの死をもって子供に
 命の尊さを教えるでしょう。

私はこの詩を思い出すたびに
いつも涙ぐんでしまうのですが、
彼らの素直さや生き方からは
多くのことを教えられる気がします。
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